西尾市寺津小校区防災委員会の会長さんと顔合わせを兼ねた打ち合わせをしました。委員会のメンバーの一人が西尾防災リーダー会の会員なので、彼を通して訓練で防災講話をするよう依頼を受けました。訓練は11月20日を予定しているそうです。
寺津小学校区は、愛知県の予測では東海・東南海地震連動で震度6強、液状化、津波2.2m以上となっており、発災時は厳しい状況になることが予想されます。いろいろな被害が予測される中で、今回のテーマは「津波への備え」。やはり、東日本大震災の影響でしょう。
この地域は平坂入江を擁しており、そこから三河湾、伊勢湾、太平洋へと続いており、津波被害が心配されています。東日本大震災では、矢作川を津波が遡上したし、東北の各地で防波堤や堤防が破壊されてしまった例からも、被害は拡大するのではないかという不安も広がっています。
まずは、敵を知ることから始めようということで、津波の事例、備えるべきこと、市役所の対策状況、国・愛知県・西尾市の被害予測の見直し状況などを取り上げてお話しようと考えています。 また、三陸地方に伝わる「津波てんでんこ」についても紹介し、「自分の身は自分で守る」ことの本当の厳しさを訴えようと思います。
2011 年 8 月 14 日( 日 )23 時 59 分 |
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昨日まで仙台・石巻へ出かけていてわからなかったが、西尾市役所から総合防災訓練の事前調整会議の通知が来ていた。毎年、秋の訓練当日までに3回ほど会議を持ち、参加する団体向けに訓練内容の提案やスペースの割り当て市役所側が用意する資器材の調整などを行っている。
西尾市の総合防災訓練は、市内の小中学校を持ち回りで会場とし、運動場をメイン会場に設定し、ぐるっと取り囲むように啓発用テントのブースを並べ、中央の広いスペースで、スケジュールに沿って各種訓練項目を入れ替わりで実施する、いわゆる「見世物ショー」だ。
訓練は、全体として「シナリオどおりにこなすお遊戯」的で、実践訓練とはいいがたいものが多い。想定は東海・東南海地震が発生というもので、発災後の対応を確認したいはずなのに、心肺蘇生法や応急手当の基礎訓練、ボランティア活動のPRほか、ふだんの備えとしてやっておくべき項目が、発災後対応の訓練で同時進行で実施されるのは、合理的でない。「想定外」で片付けるつもりか?
とはいえ、10年(またはそれ以上の間隔)をおいて地元の小中学校が会場に割り当てられたているのでは、地元住民の意識もスキルも、レベルが下がってしまっていて、実践応用訓練をやろうにも対応できないという状況なのが現実で、市役所側としてははがゆい思いで訓練メニュー構成を立案しているのかもしれない。市民のレベルがそうさせていると言っていいかもしれない。
ここ数年は、西尾防災リーダー会として参加しており、応急手当講習(三角巾による保護や担架搬送)を実施している。参加できる(教えられる)メンバーが少ないので、西尾市応急手当普及ボランティアの会にも応援を頼んでいる。本来なら、西尾市赤十字奉仕団の皆さんにお願いしたいところだが、こちらは炊き出し訓練も担当されているので、人員調整が難しい。
理想は、赤十字奉仕団が中心になって応急手当訓練を運営し、応急手当普及ボランティアの会がサポートする体制だと思う。各種団体の役割調整を考えるとそうなる。
西尾防災リーダー会は、日常の訓練や講習を支援して地域防災力の向上に貢献するのがミッション。原則として発災後対応はしないので、訓練に参加するのは、日ごろの啓発活動が不十分ということの証左だとも言える。訓練会場となる地元地域の自主防災会が「自分たちでできるから支援は要らない」と言ってくるようでなければならない。まだまだ、遠い道のりだ。
あれこれ思うところもあるが、嘆いているだけでは改善されない。納得がいかないが、今年もまた応急手当の基礎訓練を担当することで申し入れをしておいた。
2011 年 8 月 11 日( 木 )23 時 59 分 |
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昨日までの4日間の作業を終えて、今日は仙台から愛知県へ戻る移動日です。約700km、12時間の道のりをひたすら大型バスの座席に座り続けて、エコノミー症候群にならないようゴソゴソ体を動かしながらの移動です。 バスの中で、今回の活動を振り返ってみました。
運転しなくてよいのは、とてもありがたいです。体力を温存して現地活動に投入できます。5月に気仙沼市へ、6月に仙台市宮城野区へ支援に出かけた時は、マイカーを一人で運転して行ったため、右足が棒になりました。ずっとアクセルペダルを同じ開度で維持し続けるのは、けっこう辛いものがあります。ペダルのばねに打ち勝って一定の力で踏み続けると、しまいには筋肉痛でひかがみが痙攣してきます。つくづく、「オートクルーズ」機能が欲しくなりました。
会社の仕事という視点で取り組むので、参加したメンバーは皆、作業効率を意識します。時には、依頼主の気持ちを無視した片付け仕事と割り切った態度が見受けられ、依頼主は目の前の状況がどんどん変化していくスピードに(気持ちが)ついて行けず、ますます取り残されいる感覚を覚えます。スピードよりも依頼者の気持ちを大事にして、取り組みたいものです。
スピードだけでなく、片付けるモノと残しておきたいモノの仕分け判断を、被災者を思いやることなく、自分の尺度で決め付けてしまう場合があります。効率優先の弊害です。後から取り返せないだけに、判断は甘めにして、片付けてしまってよいかなと思われるものでも残しておいて、依頼者本人に判断してもらうほうがよいと思います。
チームワークはよかったと思います。災害ボラセンで初めて顔を合わせて作業をするメンバーよりも、同じ会社の風土になじんでいる者同士なので、作業に取り組む姿勢や安全管理やノウハウは、阿吽の呼吸に近いものがあります。
これまでの災害支援では、会社はこれほど大規模な人的支援をしたことはありませんでした。会社の本気度を見直しました。
2011 年 8 月 10 日( 水 )23 時 59 分 |
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カテゴリー:災害救援
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