西尾市法光寺町自主防災会の防災総括担当の方と、防災訓練の打ち合わせをしました。市役所防災課に相談したら紹介してくれたとのこと。ありがたいことです。少しは評価され当てにされているということでしょうか。
法光寺町自主防災会は毎年の防災訓練で、項目のひとつとして防災ビデオの視聴をしているそうですが、今年はビデオに替えて防災講話をしたいとのこと。講話は「自助・共助・公助の観点で、1時間くらいで…」という要望のみで、詳細な内容はお任せ。
法光寺町は「隣町」です。2009年に実施された訓練を視察させていただいたこともあり、これまでにどんな活動をしてきたかも大体わかっています。正直なところ、西野町小校区自主防災会連絡協議会に所属する13の自主防災会のうち、もっとも熱心でレベルの高いところのひとつです。温度差のある校区の中で、お手本として活動状況を他の自主防災会へ展開したいところです。
その法光寺町自主防災会が、今になって「自助・共助・公助」の話を取り上げるとは、ちょっと意外でした。すでに十分理解されていて、基礎知識は卒業済みと思っていました。ところが、打ち合わせで内情を教えていただいたところ、「町民すべてが100点満点ではない」とのことで、町民の中でも温度差があり、底上げをしていく必要があるとのことでした。
講話のテーマは「自助・共助・公助」としていますが、これまで自主防災会の活動をしっかりやってきた方々ですので、基礎的な区分の定義や具体的な事例を挙げるだけでは物足りないでしょうから、あまり言われない区分の考え方や、これまでの自主防災会の活動を「自助/共助」の切り口で捕らえなおしたときに、新たな視点が生まれることをお話して、活動の見直しを促すような内容にしたいと考えています。啓発する側にとっては、ハードルの高い講話になりそうです。
防災総括担当は3年任期でやるそうで、中長期的な展望として活動の進め方を見直していきたいとの思いがあり、今回の訓練でビデオを講話に替えるのもその一環とのことのようです。「初心者でわからないことだらけだから…」と謙遜さされていましたが、一生懸命町内のことを考えている彼の思いに答えていきたいなと思いました。
西尾市では、自主防災会役員の任期が1年というところが多く、中長期的な計画で活動をレベルアップしていこうという視点に欠けるところが多い中、役員任期を延ばしてじっくり取り組んでもらおうおというところが増えてきたのは、大変うれしい傾向です。残りの任期はあと2年半、それぞれの自主防で切磋琢磨しながら、校区の自主防災会連絡協議会では仲間として協力していきたいと思います。私の任期はあと何年なんだかよくわかりませんが…。
2011 年 10 月 1 日( 土 )23 時 59 分 |
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西尾市立西野町小学校で教職員向けの研修会があり、東日本大震災での現地復興支援活動の報告をしました。教頭先生のお招きで、私の活動事例を1時間ほどお話させていただきました。
5月2~5日の気仙沼市小泉浜ボランティアセンターでの活動、6月24~26日の仙台市宮城野区福住町町内会での活動、8月5~10日の石巻市鮎川浜、・谷川浜での活動の3件について、それぞれの対象地域の被災状況や現地の皆さんの活動の特徴もおり混ぜながら、パワポの資料で説明しました。
みなさん熱心に聴いていただき、子どもたちを守るという使命、避難所運営など地域との協働の大切さなどを考えていただく機会となりました。今後、西野町小校区自主防災会連絡協議会との連携活動をはじめ、地域全体でまちづくりを盛り上げていくきっかけになればと思います。
報告内容の概略は以下のとおりです。
○気仙沼市小泉浜
5月の連休にようやく現地活動をできる都合がついたので、インターネットの情報からここへ活動しに行くことを決めた。ボランティアセンターのセンター長が、以前、別の災害の現地活動で一緒になったことのある人だったので、「彼が頑張っているなら…」と応援に出かけた。
避難所とボランティアセンターが一体となって活動していること、市や社協のボランティアセンターとは別運営をしていること、今後、大規模災害で災害ボランティアの数が足りなくて自主運営をしなければならないときの参考になること、小さな集落にボランティアがたくさん押し寄せるというイメージとその受け入れ覚悟など。
○仙台市宮城野区福住町町内会
所属している飯田ボランティア協会の紹介で、災害ボランティアセンターを経由せず、直接、現地と調整した。被災しているにもかかわらず、近隣の町内会や市民活動センターと協同して支援活動をしていること、行政に頼らずに尾花沢市鶴子地区連合区会と協定を結んで相互支援をしていることなど。
○石巻市鮎川浜・谷川浜
会社の社会貢献活動の一環として、業務扱いで出かけた。牡鹿半島湾岸の小さな浜がまだまだ支援不足なこと、小さな集落が多数点在していると支援側もたいへんなこと、ホヤ養殖の準備の遅れに対する漁業関係者のあせりなど。
○終了後のお話
終了後に校長室で、地域での協働のお願いや学校での防災教育への要望などをお話しました。先生方にはここの部分を一番強調してお話したかったんですが、時間の制約もあり、現地活動の内容紹介に留まりました。
終わった後の感想は、まず、時間が足りないということ。1時間での報告と終了後の校長室でのお話1時間では、伝えたいことをすべて話すのは限界があること。活動内容を説明するのが精一杯で、学校の防災教育で子どもたちにどんな指導をして欲しいか、地域の防災活動にどのように協力して欲しいかといった要望・お願いの部分をしっかり話せなかったのが残念でした。ちょっと欲張りすぎでしょうか?
2011 年 8 月 25 日( 木 )23 時 58 分 |
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