仙台市宮城野区福住町町内会の夏まつり

 復興支援活動の合間に、仙台市宮城野区福住町町内会の夏まつりを見に行って来た。役員の皆さんとは1ヵ月半ぶりの再会を果たし、今後の支援の模索もして来た。

 6月に仙台市宮城野区福住町町内会の支援活動に行った際、「8月に町内会の夏まつりを開催するから、ぜひ遊びに来て下さい」とお誘いを受けていた。また、支援活動時にお世話になったお礼をかねて西尾市の地元限定抹茶入り飲料を送ったところ、FAXでまつりの次第まで送って下さって、再びのお誘いとなった。

 福住町は仙台駅からJR仙石線で13分、各駅停車で6個目の駅「福田町」から歩いて10分くらい。300世帯ほどの町で西尾市の町内会と比較すると大きめ。もっとも大都会の市街地の町内会と西尾市のような郊外の町内会とでは比較するのは無理があるが、いろいろな活動を比較する上で規模は参考になる。また、自主防災会活動は先進的で、勉強になる点がたくさんあり、今後とも交流を深めていきたいと考えている。

 一番びっくりしたのは、町内にある福住公園に露天商まで呼び込んで盛大にやっていること。公園全体をビアガーデン風のテーブル席やステージ前のゴザを敷いた座敷席でいっぱいにし、住民がゆっくり腰を落ち着けて交流できるようにしている。中央のステージでは、町内の有志がダンスや踊りを披露している。

006-01みんなでマル・マル・モリ・モリ
マル・マル・モリ・モリ…みんなに大人気。なんども繰り返して踊っていました。

006-02座敷席でゆったり
ステージ正面の座敷席は知り合いが演ずる出し物を見るのにうってつけ

006-03テーブル席で家族団らん
テーブル席で家族団らん

006-04テーブル席で町内の情報交換
町内の情報交換も

 正直なところ、「被災地でありながらよくぞここまで…」というのが第一印象、あまりのにぎやかさに唖然としてしまった。彼らにしてみれば、毎年やってきたことだから、通常の生活に戻ることが復興の第一歩であり、にぎやかに盛り上がることが、町民相互の支えあいの素という気持ちがあるのだろう。苦しいときにも、当たり前のイベントをこなしていけば、後から自信につながっていくのだろう。

 ステージでは、山形県尾花沢市から訪れた皆さんが「おばなざわ花笠まつり」の踊りを披露して交流を深めたりもしている。会場に到着したときには、花笠まつりの踊りが終わった後だったので、福住町にエールを送る笠廻しは見られなかった。ちょっと残念だった。

 尾花沢市の豪雪時に福住町が支援し、今回の仙台市の東日本大震災での被災に尾花沢市鶴子地区が支援したりと、「いざというときの支援と通常時の交流」が、効果的に実現されている。

006-05尾花沢のスイカ
地域ブランド「尾花沢スイカ」。お祝いメッセージを刻んで、尾花沢市鶴子地区連合区会から届けられた。尾花沢は日本一のスイカの名産地。

006-06支援提携締結式写真
福住町公民館に掲げられている支援協定締結式の写真

 町内会相互の支援協定や実際の相互支援・相互交流は、今後も勉強させていただこうと考えている。西尾市の場合は、福井県越前町と行政レベルで協定を結んでいるが、残念ながら実効性が薄い。西尾・朝日友好の会を通じて、福住町のような町内会レベルの相互支援協定を結べるようになったらよいと思う。

震災ルックは見当たらない

 復興支援活動の作業は、ボランティアセンターに戻るのが15時、宿泊先の仙台市内へ戻ってくるのが17時という目安で日程を組んでいる。夕食は各自で食べることになっているので、毎晩、仙台市内の繁華街で、いろいろな食事を楽しむことができる。町を歩いて気がついたのは、震災ルックが一人も見当たらないということ。

 6月に宮城野区の町内会を訪れて支援活動をした際、仙台市内でも家屋の損壊や津波被害があり、避難所暮らしをしている方もいたので、仙台駅前でも、震災の爪あとが残っているものと思っていた。

 実際は、思っていたほどではなく、ごく普通の大都市の繁華街のような雰囲気だった。会社勤めのビジネスパーソンは当たり前にスーツ姿で、そうでない一般の人たちも着るものに困っているふうでもなく、観光客や町へ遊びに来たと思しき人たちは、おしゃれ着を着ている様子で、被災地という雰囲気は感じられない。ペデストリアンデッキからもよく見えるホテルメトロポリタン仙台の大きな垂れ幕「がんばろう東北」がなければ、信じてもらえないかもしれない。

0005-01メトロポリタン仙台のがんばろう東北
メトロポリタン仙台の壁面に掲げられた「がんばろう東北」のメッセージ

 支援活動から帰ってきた自分たちが、ヘルメットやゴム長靴の入ったビニル袋や大きなザックを担いで、クリスロード商店街の七夕飾りの下をくぐりながらホテルへ向かって歩いているのが、もっとも被災地らしい雰囲気だったかもしれない。

被災地復興支援業務出張1

 勤務先の被災地復興支援事業として、会社でも初めての取り組みに参加しました。

 8月5日から10日までの6日間で宮城県仙台市をベースに石巻市およびその周辺地域の復興支援活動をしています。昨日の朝、愛知県を出発し、夕方に仙台市内のビジネスホテルに到着しました。活動初日の今日は、石巻市ボランティアセンターへ出向き、作業のコーディネート(指示)を受けて、鮎川浜で活動をすることになりました。

 鮎川浜は、2005年に石巻市と合併した旧牡鹿町にある集落で、多くの家屋が津波に流されてしまいました。瓦礫撤去もまだまだ進んでおらず、一部には手付かずのところもあります。

 仙台市内のビジネスホテルからここまで、現地でチャーターしたマイクロバス4台に分乗して移動し、現地ボランティアセンターの役割を担っている公民館で着替えをさせてもらった後、再びバスに乗って作業現場へ移動しました。実際に作業を開始したのは、昼過ぎ、昼食を食べてからでした。

 実に効率の悪い作業調整ですが、宿泊地と活動地が離れていること、マイクロバス4台約60名という大所帯、初日で現地状況の把握も兼ねるなど、いろいろとしがらみがあってうまくいかないのは、目をつぶるしかないのかなと…。その分、大人数の機動力を発揮して、また、同じ会社の同志によるいチームワークのよさを発揮して、4日間の作業をパワフルに進めることで挽回できたらと思います。

 本日の作業は、ホヤの養殖に使うカキの貝殻の仕分けです。養殖では、カキの貝殻を千羽鶴のように細いロープに連ねた物を用意して、これを養殖筏や延縄から海中につるし、大きく育ったら引き上げるという段取りです。

 9月には種付けの準備をしたいということで、使用する貝殻の仕分けを急ぐ必要があります。間に合わないと養殖開始が1年遅れ、その分出荷も遅れていくので、漁業関係者にはあせりの色が見え始めています。

 今日の作業は12:30~15:00までと少なかったので、大量に積み上げられているカキの貝殻をすべて仕分けることができず、ちょっと残念でした。明日もこの作業を続けて、かえるまでには貝殻の山を全部仕分けられたらと思います。

0004-01_カキ貝殻の山
仕分け前のカキの貝殻の山。緑色の網袋に入っているのは、使える殻を漁師さんが袋詰めして持ち出す準備をしたもの。

0004-02_養殖筏につるす貝殻
ホヤの養殖に詳しくないわれわれのために海中につるすサンプルを持ってきてくれた。手前の木製パレットの上に横たわっているのが完成品。

 ホヤの養殖に関する詳しい情報は、宮城県水産技術総合センターのサイトを参照下さい。
宮城県水産技術総合センター
http://www.pref.miyagi.jp/mtsc/
宮城県の伝統的漁具漁法ホヤ
http://www.pref.miyagi.jp/mtsc/kensyu/dentohoya.html

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