2011 年 08 月
昨日までの4日間の作業を終えて、今日は仙台から愛知県へ戻る移動日です。約700km、12時間の道のりをひたすら大型バスの座席に座り続けて、エコノミー症候群にならないようゴソゴソ体を動かしながらの移動です。 バスの中で、今回の活動を振り返ってみました。
運転しなくてよいのは、とてもありがたいです。体力を温存して現地活動に投入できます。5月に気仙沼市へ、6月に仙台市宮城野区へ支援に出かけた時は、マイカーを一人で運転して行ったため、右足が棒になりました。ずっとアクセルペダルを同じ開度で維持し続けるのは、けっこう辛いものがあります。ペダルのばねに打ち勝って一定の力で踏み続けると、しまいには筋肉痛でひかがみが痙攣してきます。つくづく、「オートクルーズ」機能が欲しくなりました。
会社の仕事という視点で取り組むので、参加したメンバーは皆、作業効率を意識します。時には、依頼主の気持ちを無視した片付け仕事と割り切った態度が見受けられ、依頼主は目の前の状況がどんどん変化していくスピードに(気持ちが)ついて行けず、ますます取り残されいる感覚を覚えます。スピードよりも依頼者の気持ちを大事にして、取り組みたいものです。
スピードだけでなく、片付けるモノと残しておきたいモノの仕分け判断を、被災者を思いやることなく、自分の尺度で決め付けてしまう場合があります。効率優先の弊害です。後から取り返せないだけに、判断は甘めにして、片付けてしまってよいかなと思われるものでも残しておいて、依頼者本人に判断してもらうほうがよいと思います。
チームワークはよかったと思います。災害ボラセンで初めて顔を合わせて作業をするメンバーよりも、同じ会社の風土になじんでいる者同士なので、作業に取り組む姿勢や安全管理やノウハウは、阿吽の呼吸に近いものがあります。
これまでの災害支援では、会社はこれほど大規模な人的支援をしたことはありませんでした。会社の本気度を見直しました。
2011 年 8 月 10 日( 水 )23 時 59 分 |
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本日の作業は、初日(6日)に実施した作業の続きです。カキの貝殻と格闘している最中に余震がありました。
体感した時刻と揺れの大きさから、たぶん、以下の地震だと思います。
「下から突き上げる」縦揺れを初めて体験しました。100均で購入したポリのごみバケツを椅子代わりにして座って作業をしていたら、その椅子ごと下から蹴り上げられるような感じで、おしりを持ち上げられました。
一回きりで揺れも小さかったですが、これまでに感じたことのない揺れ方だったので、「突き上げられるとはこういう感覚かぁ」などと、感慨にふけってしまいました。
2011 年 8 月 9 日( 火 )23 時 59 分 |
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カテゴリー:災害救援
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本日の作業は、津波をかぶった個人宅の家財運び出しです。初日(6日)は、ホヤ養殖に使用するカキの貝殻を仕分けする作業でしたが、昨日・今日は体力勝負の作業となりました。
20分くらいに一度の割で小休止をしながらですが、500mlペットボトルの飲料水を5本くらい消費しました。10分後にはほとんどが汗になって出てしまい、すぐに脱水症状になるくらい過酷な作業(ふだんデスクワークばかりの自分にとっては)でした。
作業を通じて得た教訓は、
常に身奇麗にして品物の整理をしておかないと恥ずかしい思いをする羽目になる
ということ。マニアックな趣味の品物や、人に見られては恥ずかしいものなどは要注意です。
今回の作業で、どこの地区のどなたのお宅からどんな品物が出てきた、などというプライバシーに係わる具体的な内容は書けませんが、家財の運び出しをしていてそう感じるようなモノがあったということだけ、書きとめておきます。
もっとも、当事者である依頼主の方にはお会いしていませんし、どんなひとなのかというような関心もないですが。遠くの知らないところからきた知らない人が作業している場合はまだしも、近所の人が手伝ってくれてたら…なんて考えると、やっぱり身辺整理しておくほうがよいかと。
支援活動から帰って、会社の長期連休に入ったら、自宅の整理をしようと思います。
2011 年 8 月 8 日( 月 )23 時 59 分 |
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