2011 年 08 月

西尾市下町自主防災会総合訓練、資料作成が佳境に

 西尾市下町自主防災会総合訓練(9月11日実施予定)の資料作りがいよいよ大詰めです。29日の最終打ち合わせで内容確認し、必要に応じて修正をした後、関係者に配布します。毎年、少しずつ内容が異なるため、昨年の資料をコピーしておしまいと言うわけにいかず、せっせとパワポの図を作っています。

 地震発生から一次避難、安否確認と報告、本部指示により全体訓練会場へ移動(=集団避難)という大きな流れで、できるだけ実践的な訓練になるよう内容を工夫しています。マンネリにならないように、また、本当に対応可能かの実現性確認のために、PDCAをまわしています。

 昨年度は火災発生(1箇所、発生地点は公開せず)というオプションシナリオを追加し、消火班や近所の人たちがどのように動くか観察し、終了後に結果を公表・講評をするというブラインド型の訓練に初めて挑戦しました。今年度はさらに火災発生地点を増やして2箇所だったら…という想定にしています。もちろん、火災発生地点は事前公開していません。

 ブラインド型でやるなら、発生地点の数も伏せておいたほうがさらに実践的になると思いますが、さすがにこれは敷居が高すぎるかと思い、発生地点の数だけ事前公開しました。

 事前の消火班勉強会で、これらの情報を予告として伝えてあり、自分たちなりに考えると言うこともしており、その対応案がきちんと実現できるか検証する訓練となっています。もちろん、机上のアイデアと実働の結果にはギャップがあり、うまくいかない可能性もあります。

 「成功させること」が目標ではなく、「可能性を探ること」が目標であり、うまくいかなければPDAをまわせばよい、来年度以降の活動に反映すればよいことを、しっかり認識してもらうように気をつけています。「自分たちで考え、自分たちで実践する」練習も兼ねています。本当は事前に対応方法案を検討するのではなく、その場で即断即決で対応するのが本当のブラインド型訓練ですが、さすがに要求が高すぎると思うし、町内の皆さんが混乱すると思います。いずれ、実力が上がったらやってみたいとは思いますが、今はガマンしています。

 どんな結果になるかは、町内の皆さんの頑張り次第。不安と期待でドキドキしています。

あいち防災通信第7号

 昨日、西尾市総合防災訓練の打ち合わせのために西尾市市役所防災課へ行った際、あいち防災通信第7号をもらってきました。愛知県内の各市町の防災担当部署で入手できます。愛知県防災局のウェブサイトでもPDF版が配信されています。

 第7号は、東日本大震災以降初めて発行されるだけあって、やはり津波が特集されています。 注目したい記事としては、愛知県の対策がどのようになっているか、具体的な事業として何が予定されているのかといったもの。地震や津波に関する情報(注意情報とか警報など)の流れやそれらの意味、とるべき行動など。これらが2、3ページに整理されています。当面の防災啓発イベントや自主防災会の勉強会等で周知徹底させたい内容です。

 東日本大震災の津波被害を目の当たりにし、津波対策をどうするのか関心が高まっている時期でもあり、タイムリーな内容と思います。西尾市内でも各地の自主防災会や町内会で津波に対する備えが注目されており、市長と語る市政懇談会で津波対策の質問が連発されるほどです。

 8月14日の記事「西尾市寺津小校区防災委員会訓練の打ち合わせ」で紹介した西尾市寺津小校区防災訓練(11月20日予定)や西尾市熱池町自主防災会の訓練(8月28日予定)での講話でもとりあげたいと考えています。

 特に津波に関する情報と行動についてはしっかり確認してもらうこと、愛知県が予定している「東海・東南海・南海地震の3連動発生時の被害予測調査」「津波ハザードマップ」の事業については、動向をフォローし、防災活動への組みいれを企画していくよう促そうと考えています。

あいち防災通信
http://www.pref.aichi.jp/bousai/bousai_tsuushin/index.html

愛知県東海・東南海地震等被害予測調査結果
http://www.pref.aichi.jp/bousai/all/all.htm

平成23年度西尾市総合防災訓練の打ち合わせ2

 平成23年度西尾市総合防災訓練全体説明会が24日、市役所の会議室で開催されました。仕事の都合で参加できませんでしたので、防災課に出向いて概略説明を聞いて資料をいただいてきました。

 8月11日の記事で報告したとおり、西尾防災リーダー会は、応急手当訓練を実施することで変わりありません。会場(屋外)のテントブースでやるので、自主防災会が町内に立ち上げる臨時救護所のイメージでやれればと考えています。もっとも、けが人の「メイク」をした負傷患者役を設定してやるような実践訓練ではないので、準備は楽ですが。

 昨年に続き、赤十字奉仕団とのコラボでやりたいのですが、昨日の会議で日赤さんと顔合わせ挨拶や調整ができませんでしたので、福祉課へ出向き、要望を伝えてきました。

 説明会で配布された資料に目を通していて、いくつか気になったので、以下、独り言メモを。

○会場

 会場は、一色町細川三ノ割(一色町一般廃棄物最終処分場北)。津波被害を想定した訓練だから津波の影響を受けそうな湾岸地域を会場としたのだろうが、本当に発災した場合は、ここに災害対策本部を設営することなどありえないし、やはり、市内各地域をまんべんなく会場として利用する「持ち回り訓練」と割り切るしかないか。

○西尾市社会福祉協議会が参加

 訓練項目に目新しいものは見当たらないが、災害ボランティア受付訓練に西尾市社協が参加するのは初めて。もっとも、合併前の一色町のときは一色町社協として参加していたのかもしれないが。西尾市社協は、これまで総合防災訓練に参加してこなかったことを思えば、一歩前進といえる。

 西尾市地域防災計画(平成22年度修正)には、「一般ボランティアの受け入れは、社会福祉協議会と市民活動センターが中心となって担うものとし、災害の発生時には関係団体等の協力も得ながら、速やかに災害ボランティア支援本部が立ち上げられるよう準備に取りかかる。」とあるので、参加するのは当たり前の感があるが、何故だか、これまでは参加してこなかった。

 近年の災害ボランティアセンターの運営は、どこも社会福祉協議会が中心になっており、地域防災計画に定義されていなくとも、市役所に言われなくても社協が率先して動くべきだとは思うが。現に、8月に訪れた石巻市災害ボランティアセンターでも岡山市社協からスタッフが派遣されていて、全社協、ブロック、県、市町村各級での社協ネットワークを生かして連携している。このネットワークから外れて、単独での対応などできるわけがないことを認識すべき。

○災害ボラセン設置場所

 また、西尾市地域防災計画には、「災害が発生し、災害対策本部が設置された場合において、その指示により、避難所等におけるボランティア活動に関する情報を統括、管理し、ボランティアの配置調整等ボランティア活動拠点の活動を支援するため、総合福祉センター内に災害ボランティア支援本部を設置する。」とあるが、今回の訓練は、総合福祉センターをボラセン立ち上げ訓練の会場年として使用する予定はないようだ。総合福祉センターを会場とした立ち上げ訓練は近年一度も実施されていない。「持ち回り訓練」の会場でテントを張る練習をしている程度。いったい何時やるのだろう?

 西尾市地域防災計画はインターネット上で世界中に公開されており、西尾市の体制は日本中の災害ボランティアが閲覧でき、いざと言うときの情報源として参考にしているはずである。いつまで計画にあわない訓練を続けるつもりだろうか?

○災害ボラセンサテライト

 もっとも、今回の訓練会場で実施するのは、「災害ボラセンのサテライト」立ち上げ訓練だというのなら、話は別だ。西尾市と幡豆郡が合併して対象地域が広がり、総合福祉センターの1箇所だけで市内全域の災害ボランティア活動をカバーできるわけがないし、理屈後付けてもよいから、サテライト運営を地域防災計画に反映していただきたい。そのきっかけとなるなら、一色町の訓練会場で災害ボラセン立ち上げ訓練をするのも「有り」かもしれない。

 災害ボラセンのサテライトは、いくつも事例がある。平成18年7月豪雨のときに岡谷市は湊小学校に湊サテライトを立ち上げたし、平成20年8月末豪雨のときに岡崎市は伊賀町西の広幡小学校南にサテライトを立ち上げた。はっきり明言していないが、東日本大震災においても、石巻市は似たような体制で運用している。石巻専修大学が災害ボラセンになっているが、石巻市に合併した旧牡鹿町では、牡鹿公民館で災害ボラセンを運営している。

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