西尾市熱池町自主防災会の総合訓練が8月28日、熱池町公民館で開催され、約100名(ほぼ各世帯1名)が参加されました。朝から町内の清掃美化活動を実施し、引き続いての訓練実施、お疲れ様でした。
訓練は10時から12時までの2時間、防災講話(20分)、防災ビデオ視聴(30分)、応急手当講習(簡易担架、搬送)(30分)、消火器取り扱い・初期消火講習(30分)で、最初に全員で防災講話を聴き、残りの3つの講習を3つのグループに分かれて順番に交代で実施しました。
私は、防災講話「防災のこころがまえ」を担当し、東日本大震災の津波や阪神淡路大震災の火災の動画を交えて、パワポイントの資料で自ら考え行動することや地域の共助の大切さを訴えました。
20分では時間が足りず、やってほしいことを単純に羅列するだけになってしまい、主張の根拠や事例を紹介する余裕がありませんでした。
毎年、各種訓練項目の基礎講習をローテーションして実施しており、そろそろ応用的な訓練も実施していただきたいと思いました。今年は、公民館に集合して基礎訓練を順に体験していく構成でしたが、昨年度は神社で炊き出し訓練も実施し、会場まで集団避難の訓練をするなど、今年度よりも実践的な内容でした。
今後、さらに、火災発生や負傷者発声などのオプションを追加して、一次避難場所への集合~安否確認~全体訓練場所への移動(集団避難)の流れの中で、火災発生を想定した初期消火活動のオプション、負傷者発生を想定した応急手当・担架搬送・応急救護所設置など、ステップアップを期待したいと思います。
防災講話と消火器取り扱い・初期消火訓練は、西尾防災リーダー会が担当し、応急手当訓練は、西尾市応急手当普及ボランティアの会が担当しました。
防災講話


防災ビデオ


応急担架



消火器取り扱い説明

初期消火訓練


2011 年 8 月 28 日( 日 )23 時 59 分 |
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カテゴリー:講師・インストラクション
タグ:,愛知県, 西尾市, 西尾市応急手当普及ボランティアの会, 西尾市熱池町自主防災会, 西尾防災リーダー会
西尾市下町自主防災会総合訓練(9月11日実施予定)の資料作りがいよいよ大詰めです。29日の最終打ち合わせで内容確認し、必要に応じて修正をした後、関係者に配布します。毎年、少しずつ内容が異なるため、昨年の資料をコピーしておしまいと言うわけにいかず、せっせとパワポの図を作っています。
地震発生から一次避難、安否確認と報告、本部指示により全体訓練会場へ移動(=集団避難)という大きな流れで、できるだけ実践的な訓練になるよう内容を工夫しています。マンネリにならないように、また、本当に対応可能かの実現性確認のために、PDCAをまわしています。
昨年度は火災発生(1箇所、発生地点は公開せず)というオプションシナリオを追加し、消火班や近所の人たちがどのように動くか観察し、終了後に結果を公表・講評をするというブラインド型の訓練に初めて挑戦しました。今年度はさらに火災発生地点を増やして2箇所だったら…という想定にしています。もちろん、火災発生地点は事前公開していません。
ブラインド型でやるなら、発生地点の数も伏せておいたほうがさらに実践的になると思いますが、さすがにこれは敷居が高すぎるかと思い、発生地点の数だけ事前公開しました。
事前の消火班勉強会で、これらの情報を予告として伝えてあり、自分たちなりに考えると言うこともしており、その対応案がきちんと実現できるか検証する訓練となっています。もちろん、机上のアイデアと実働の結果にはギャップがあり、うまくいかない可能性もあります。
「成功させること」が目標ではなく、「可能性を探ること」が目標であり、うまくいかなければPDAをまわせばよい、来年度以降の活動に反映すればよいことを、しっかり認識してもらうように気をつけています。「自分たちで考え、自分たちで実践する」練習も兼ねています。本当は事前に対応方法案を検討するのではなく、その場で即断即決で対応するのが本当のブラインド型訓練ですが、さすがに要求が高すぎると思うし、町内の皆さんが混乱すると思います。いずれ、実力が上がったらやってみたいとは思いますが、今はガマンしています。
どんな結果になるかは、町内の皆さんの頑張り次第。不安と期待でドキドキしています。
2011 年 8 月 26 日( 金 )23 時 59 分 |
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カテゴリー:資料作成
タグ:,ブラインド型訓練, 愛知県, 西尾市, 西尾市下町自主防災会
昨日、西尾市総合防災訓練の打ち合わせのために西尾市市役所防災課へ行った際、あいち防災通信第7号をもらってきました。愛知県内の各市町の防災担当部署で入手できます。愛知県防災局のウェブサイトでもPDF版が配信されています。
第7号は、東日本大震災以降初めて発行されるだけあって、やはり津波が特集されています。 注目したい記事としては、愛知県の対策がどのようになっているか、具体的な事業として何が予定されているのかといったもの。地震や津波に関する情報(注意情報とか警報など)の流れやそれらの意味、とるべき行動など。これらが2、3ページに整理されています。当面の防災啓発イベントや自主防災会の勉強会等で周知徹底させたい内容です。
東日本大震災の津波被害を目の当たりにし、津波対策をどうするのか関心が高まっている時期でもあり、タイムリーな内容と思います。西尾市内でも各地の自主防災会や町内会で津波に対する備えが注目されており、市長と語る市政懇談会で津波対策の質問が連発されるほどです。
8月14日の記事「西尾市寺津小校区防災委員会訓練の打ち合わせ」で紹介した西尾市寺津小校区防災訓練(11月20日予定)や西尾市熱池町自主防災会の訓練(8月28日予定)での講話でもとりあげたいと考えています。
特に津波に関する情報と行動についてはしっかり確認してもらうこと、愛知県が予定している「東海・東南海・南海地震の3連動発生時の被害予測調査」「津波ハザードマップ」の事業については、動向をフォローし、防災活動への組みいれを企画していくよう促そうと考えています。
あいち防災通信
http://www.pref.aichi.jp/bousai/bousai_tsuushin/index.html
愛知県東海・東南海地震等被害予測調査結果
http://www.pref.aichi.jp/bousai/all/all.htm
2011 年 8 月 26 日( 金 )6 時 59 分 |
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カテゴリー:調査
タグ:,あいち防災通信, 想定東海・東南海・南海地震, 愛知県, 愛知県防災局, 津波ハザードマップ, 西尾市, 西尾市寺津小校区防災委員会, 西尾市熱池町自主防災会
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