西尾市花蔵寺町自主防災会訓練で心肺蘇生法を指導

 西尾市花蔵寺町自主防災会は9月23日、防災訓練を実施しました。8時30分ころから12時ころまで、計画通りにこなし、訓練の後には町内のコスモスまつりを楽しみました。今回は町内の親睦を深めることも目的としており、台風一過の秋晴れの中、気持ちよく実施することができました。

 訓練には、約80世帯から130人が参加しました。小さな子どもから高齢の方まで文字通り老若男女、いろいろな方が家族ぐるみで参加していました。

 訓練項目の概略は以下のとおりです。

1)集団避難訓練
 町内の5つの組ごとに、会場となった農民センターまで避難します。

2)情報収集伝達訓練
 会場に到着したら、組ごとに参加人数を確認し、本部役員へ報告します。報告された人数は106人。炊き出し班は別スケジュールで事前に炊き出し作業をしていますので、人数に含まれていません。後から遅れて参加した人も含めると全員で130人とのこと。

3)防災講話
 西尾市役所防災課職員のお話。東日本大震災の教訓も含め、自主防災活動の必要性、地域の絆や連帯(共助)の重要性、市役所の立場から市民へのお願いなど、口頭で説明されました。

4)DIG
 都市計画図ベースのプリントを用意し、5つの組がそれぞれの組のエリアについて防災マップ、さらに発災想定(出火、負傷者への対応など)をマップ上でディスカッションしました。指導は防災課職員1名が担当しました。

5)心肺蘇生法
 訓練用人形3体、指導者3名で約50人を3つのグループに分けて実施。最初にデモンストレーションを一度見せた後、全員1回は一通りの手技の流れを体験しました。中には上級救命講習の修了者もいて、頼もしく感じました。指導は西尾市応急手当普及ボランティアの会3名が担当しました。

6)炊き出し
 炊き出し班の約20名は、上記の1)~5)の訓練メニューとは別行動で、炊き出し作業に専念し、おにぎりと豚汁の準備をしました。訓練終了時に参加者に配布しました。

 4)と5)は全体を2つのグループに分け、前半と後半を入れ替えて実施しました。それぞれ45分くらいずつの時間配分です。

 自分は、5)心肺蘇生法の指導をしました。予定時間と人形1対を使用するグループの人数は余裕があり、一通りの手技体験ができて、まあまあの結果となりました。訓練最後の講評の祭に、10月23日に実施する普通救命講習の案内をして、受講申し込みを促しました。

 4)DIGの様子は視察できませんでした。訓練が終了した後の懇談で市役所職員に聞いたところ、時間が足りず、十分な訓練ができなかったようです。みんなでワイワイ言いながらやるという狙いは達成したようです。

■集団避難

049-01集団避難1

049-02集団避難2

■安否報告

049-03安否報告1

049-04安否報告2

■心肺蘇生法

049-05心肺蘇生法

西尾市寺津小校区防災委員会訓練の打ち合わせ2

 8月14日の記事「西尾市寺津小校区防災委員会訓練の打ち合わせ」で紹介したとおり、西尾市寺津小校区防災委員会が11月20日に訓練を実施します。明日16日に打ち合わせをするそうで、依頼されている講話の内容について資料にまとめて欲しい旨、連絡がありました。 概要は、上記の記事で書いたとおりですので、今から考えることはありませんが、当日の説明に使用する資料や映像は、これから選定するので、ちょっとあいまいなところもあります(種明かしはしません)。

 東日本大震災の津波被害をどのように伝え、自分たちの備えに反映してもらうかが鍵となります。個人的には、これまでの啓発は、津波被害や津波対策をあまりしっかりやれていなかったこともあり、今年の最重要テーマと位置づけています。

 愛知県は「あいち防災通信第7号」で周知しているとおり、東海・東南海・南海地震三連動発生を想定した被害予測調査に乗り出しました。今日15日はその被害予測調査検討委員会(仮称)が設置される予定です。これらの成果として新たな被害予測がなされ、対策の見直しも必要になってくるだろうと思います。

 これらの動向も整理して、寺津小校区のみでなく、沿岸部各地区の啓発に展開したいと考えています。

西尾市下町自主防災会、総合防災訓練の次は応急手当講習

 9月11日の記事「西尾市下町自主防災会、平成23年度総合防災訓練を実施」で紹介したとおり、西尾市下町自主防災会の総合防災訓練が終了しました。次は、応急手当て講習が始まります。町内会の回覧板で呼びかけるため、チラシ作りをしています。

 上に示した記事を読んでもらうとわかるように、総合訓練には、救出救助救護といった項目がありません。三角巾や担架などの応急手当がありません。これは、個別の訓練はまず基礎講習として実施した後、総合訓練の中で実践的な応用訓練をしたいという考え方からです。

 消火器の取り扱いはこれまでもずっとやってきましたので、発災後の初動対応の訓練に組み込んでいます。救出~救護はまだまだ基礎講習が不足していますので、総合訓練には組み込まず、個別の基礎講習の扱いで実施しています。

 いずれ、応急手当も総合訓練に組み込んで、発災後の一次避難・安否確認と並行して、初期消火・救出~救護をできるようにしていきたいと考えています。一度にたくさん盛り込むと混乱してしまいますので、順にひとつずつ組み込みながら、より複雑な対応ができるようにしていきたいという長期路線で考えています。

 そんな悠長な考え方では…、という声が聞こえてきそうですが、平常時の訓練でできないことが、いざというときにできるはずありません。設立3年目のときにあれもこれもと考えられる訓練をテンコ盛りでやったことがありましたが、十分な訓練効果は得られませんでした。

 自主防災会の皆さんが理解・習得できるペースでスキルアップしていく必要があり、このペースをどれくらいにするかが重要です。トップレベルでも底辺でもない真ん中あたりをねらって設定する必要があります。さじ加減が難しいです。

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