8月4日の記事「西尾法人会会報誌のインタビューを受けました。」で紹介したインタビューを元に執筆された特集記事が掲載された西尾法人会会報(№121、平成23年9月発行)が完成しました。
インタビューを担当された株式会社エムアイシーグループの方から、できあがった会報を送っていただきました。ありがとうございます。

ページを開いた最初の感想は、「恥ずかしい!」の一言。大きな目立つ写真が載ってるので、もうちょっと小さめにして欲しかったかなと(笑)。あらためて読み返してみると、もっとあれこれ欲張ってもよかったかな。見開き2ページともなると、文字数もかなりたくさん詰め込めることがわかります。ちょっと空白部分が多めだし、その部分にBCP関連のお役立ち情報とかも記載すると、もっとよかったかも。 あまり、あれこれ書くと執筆者の批判になってしまうので、この辺で。地域防災をやってはいるものの、企業防災とは畑違いということでお許し願いたい。
同会報に掲載された会員情報によると、会員会社は1,648社。4月に幡豆郡と合併したとはいえ、この地域にはたくさんの企業があることを思い知らされた。インタビューでも訴え、記事にも記してもらったが、あえてここでも繰り返し訴えたい。
地域防災活動に腐心する身としては、地域連携を志向した企業防災に期待したい。これらの企業が、そこに勤める社員の一人ひとりが、BCP+CSRとして防災に取り組むと、この地域はどんなに災害に強いまちになることか。この地域に住み、この地域で働く人たちはたくさんいる。家庭・地域・勤務先でそれぞれの役割があり、防災でも切り話して考えられるものではない。
インタビューでは話題にならなかったことだが、どうか、移転(転出)は思いとどまっていただきたい。10月2日の記事「M9.0「3連動」津波…、-10月2日の中日新聞から」で紹介したように、巨大地震がこの地域を襲い、津波がこの地域を飲み込めば、壊滅的な被害が出ることは想像に難くない。東日本大震災を契機に工場やオフィスを移転した企業もあるが、どうか西尾を見捨てないで下さい。1,648社もの企業が転出できるようなところはどこにもないと覚悟し、この地で災害後にも生き残り、地域の人たちと乗り切る備えをしていただきたい。
生まれ育ったこの地が、見渡す限り何もない荒地になってしまうのは、あまりにも耐え難いのです。
2011 年 10 月 4 日( 火 )23 時 59 分 |
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カテゴリー:調査
タグ:,BCP, 愛知県, 株式会社エムアイシーグループ, 社団法人西尾法人会, 西尾市
名古屋大学大学院の川崎准教授の研究結果が掲載されました。まずは、この時期に誰もが考えたくないM9.0の想定でシミュレーションを実施して公開したことに敬意を表したいと思います。
中央防災会議の専門調査会でさえ、「対策できない想定、被害予想は無視」して「減災」などと言い訳をしている情けない状況で、批判を恐れず公開に踏み切るのは、勇気がいることだったろうと思います。
地元の自主防災会向けの啓発では、これまでは、素人判断なので…と前置きしながら、東日本大震災の津波被害と比べて、3連動地震の被害を漠然とイメージしていました。仙台市南部から名取市、岩沼市、亘理町にかけての広大な平地を内陸4~5kmまで津波が押し寄せたことを引き合いに出して、もし、同じような津波が来たとしたら海岸から内陸へ4~5kmの範囲はここらあたりまでだから、あなたの地域は水没…といった調子です。
まったく根拠のない条件設定ですが、イメージを持ってもらうためには、乱暴であったとしても過大評価をした被害想定をして、備えを促す必要があると思ってやっていました。早く専門家の予想が出て、それを基にした話をすれば、もっと説得力が増すのに…と、今か今かと待ちわびていました。
中日新聞に掲載された色分け地図によると、私が住んでいる西三河南部は、オレンジ色で、最大浸水深5~6mと絶望的な結果が出ています。「やっぱりねぇ」というのが第一印象で、はっきりと引導を渡された気がしました。
上記のような根拠のない素人の話よりも、説得力のある啓発ができると思い、ほっとしました。自分が住む地域の悲惨な予想を突きつけられて喜ぶのも変な話ですが、半年のモヤモヤが取れてすっきりしたのは事実です。
残念ながら、色分け地図はこまか過ぎて、また、道路や鉄道、官公署などが記載されていないので、自分の町内は…といったレベルの判断は困難です。大雑把な判断をするために、地図サイトの画像キャプチャを透過表示させて重ねてみました。
この予想結果では、西尾市南部は壊滅的で、矢作古川の両岸に広がる低地にある西尾市役所、警察署、消防署、保健所、名鉄西尾駅あたりの中心街は浸水深2~3mとなっており、行政機能は失われることが想像できます。
この結果を見て覚悟を決め、自主防災活動に火がつくことを期待したいと思います。というか火をつけて回ります。備えたものだけが救われる。この地に「津波てんでんこ」を真剣に普及させねば。
2011 年 10 月 2 日( 日 )23 時 59 分 |
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カテゴリー:調査
タグ:,亘理町, 仙台市, 名取市, 宮城県, 岩沼市, 想定東海・東南海・南海地震, 愛知県, 東日本大震災, 西尾市
西尾市法光寺町自主防災会の防災総括担当の方と、防災訓練の打ち合わせをしました。市役所防災課に相談したら紹介してくれたとのこと。ありがたいことです。少しは評価され当てにされているということでしょうか。
法光寺町自主防災会は毎年の防災訓練で、項目のひとつとして防災ビデオの視聴をしているそうですが、今年はビデオに替えて防災講話をしたいとのこと。講話は「自助・共助・公助の観点で、1時間くらいで…」という要望のみで、詳細な内容はお任せ。
法光寺町は「隣町」です。2009年に実施された訓練を視察させていただいたこともあり、これまでにどんな活動をしてきたかも大体わかっています。正直なところ、西野町小校区自主防災会連絡協議会に所属する13の自主防災会のうち、もっとも熱心でレベルの高いところのひとつです。温度差のある校区の中で、お手本として活動状況を他の自主防災会へ展開したいところです。
その法光寺町自主防災会が、今になって「自助・共助・公助」の話を取り上げるとは、ちょっと意外でした。すでに十分理解されていて、基礎知識は卒業済みと思っていました。ところが、打ち合わせで内情を教えていただいたところ、「町民すべてが100点満点ではない」とのことで、町民の中でも温度差があり、底上げをしていく必要があるとのことでした。
講話のテーマは「自助・共助・公助」としていますが、これまで自主防災会の活動をしっかりやってきた方々ですので、基礎的な区分の定義や具体的な事例を挙げるだけでは物足りないでしょうから、あまり言われない区分の考え方や、これまでの自主防災会の活動を「自助/共助」の切り口で捕らえなおしたときに、新たな視点が生まれることをお話して、活動の見直しを促すような内容にしたいと考えています。啓発する側にとっては、ハードルの高い講話になりそうです。
防災総括担当は3年任期でやるそうで、中長期的な展望として活動の進め方を見直していきたいとの思いがあり、今回の訓練でビデオを講話に替えるのもその一環とのことのようです。「初心者でわからないことだらけだから…」と謙遜さされていましたが、一生懸命町内のことを考えている彼の思いに答えていきたいなと思いました。
西尾市では、自主防災会役員の任期が1年というところが多く、中長期的な計画で活動をレベルアップしていこうという視点に欠けるところが多い中、役員任期を延ばしてじっくり取り組んでもらおうおというところが増えてきたのは、大変うれしい傾向です。残りの任期はあと2年半、それぞれの自主防で切磋琢磨しながら、校区の自主防災会連絡協議会では仲間として協力していきたいと思います。私の任期はあと何年なんだかよくわかりませんが…。
2011 年 10 月 1 日( 土 )23 時 59 分 |
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カテゴリー:会議
タグ:,愛知県, 自助・共助・公助, 西尾市, 西尾市法光寺町自主防災会, 西尾市西野町小校区自主防災会連絡協議会
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