新・西尾市総合計画策定に係る団体・事業所等意見交換会

 西尾市企画政策課主催の「新・西尾市総合計画策定に係る団体・事業所等意見交換会」が9月29日に市役所本庁舎会議室で開催され、出席してきました。

 この意見交換会は、8月15日の記事「新・西尾市総合計画の策定に向けた団体・事業所等意識調査」で紹介したアンケート調査の結果概要を報告し、さらに追加の意見を聴こうというものです。

 アンケートは数百の団体や事業所に依頼し、回答もたくさん寄せられているそうですが、今回の意見交換会はそのうちの一部の団体のみ参加ということのようです。会場スペースの都合、協働に対する団体の積極性、多様な分野で活動する団体をバランスよく選択する必要があるといった理由で対象団体を絞ったのだと思います。参加する団体としては、日ごろお付き合いのない団体を知る機会でもあり、交流会の役割も期待したいところですが、それは、開催目的から外れるということでガマン。今後開催される「協働まちづくりプランナー」の活動を通した交流に期待したいと思います。

 アンケート結果概要の報告は、取り扱い注意の念押しがあり、残念ながら公開することはできません。総合計画策定の中間報告に当たるものであり、今後の作業への影響を考慮すれば、妥当な処置と思います。しかるべき時期に市役所からプレスリリースされると思いますので、それらに対してコメントしていくことにしたいと思います。

 意見交換会そのものの感想としては、ちょっと物足りない気がしました。限られた時間で参加団体全部が思いのたけを話しまくることはできないので、仕方ないと思いますが。アンケートの自由記述欄にしっかり書いたから、あらためて強調することもないといったところもあると思います。

 それでも、他の分野の視点で防災の取り組みに関する意見があり、それはそれで新鮮でした。総合計画への反映はともかくとして、自分たちの活動に反映できることは、すぐにでも反映したいと思います。アンケートもそうですが、他人の意見や評価、アドバイスは真摯に受け止めることが大切だと、あらためて感じました。

西尾市三和小校区自主防災会連絡協議会、訓練打ち合わせ

 西尾市三和小校区自主防災会連絡協議会の打ち合わせに参加しました。11月に防災訓練を実施する予定で、訓練計画を立案中だそうです。訓練の詳細(訓練項目、人数や時間の配分、道具や指導者の手配など)を決めるために、ほかの事例等も参考にしたいからということで、声がかかりました。

 三和小は3年前の西尾市総合防災訓練の会場となり、私もボランティア団体の一員として参加しました。また、今年度の三和小校区の個別の自主防災会訓練として上羽角町、過去には小島住宅などにも出向いて心肺蘇生や応急手当の指導もしていますので、半分くらいは地元っぽい感覚があります。会長さんから最初に電話で相談を受けたときは、相当悩んでいる印象を受けましたので、ついついお手伝いしなきゃという気にさせられました。また、近々、22ある町内会の会長を集めた町内会長会議を開催するそうで、そこで訓練について討議する必要があり、急いで計画案を作らなければならないという状況でもあり、26日(昨日)電話を受けて、「じゃ、今日!」てことで打ち合わせをすることに。

 打ち合わせは会長・副会長・会計の三役さんと私。2時間たっぷり話しました。校区の悩み、弱み、これまでの訓練の振り返り、やったことのない訓練の事例説明、他の地域の事例などなど、会長さんが訓練スケジュールを考えながら、気になったところやわからないところを質問してきて、それに答える感じでした。

 具体的な計画案をかためるところまでできませんでしたが、おおまかな内容は決まったようです。今頃は、三役で悩みながらも議題書にまとめていることと思います。どれほどお役に立てたかわかりませんが、聞きたいことについては、そこそこ説明できたのではないかと思います。会長会議まであまり時間がありませんので、2回目、3回目と打ち合わせを繰り返すことはできません。会長会議での決定に応じて追加の打ち合わせやその他の支援について依頼があれば対応しようと考えています。まずは、会長会議の結果待ちといったところです。

 いろいろな話をしたなかで、気になったのは避難の問題。

・三和小校区には、市役所指定の地震の避難場所が3箇所(三和小学校、東部中学校、総合体育館)、風水害の避難所が6箇所(三和小学校、西尾中学校、東部中学校、総合体育館、デンソー西尾製作所、アイシン・エーアイクリエイティブセンター)あり、町内会ごとにどのように分けられているか、住民がしっかり理解していない。

・指定場所と町内会ごとの避難先区分が合理的でない。

・複数指定されているので、いざというときの使い分けに迷いが生じるのではないか。

・指定避難場所、避難所は、発災対応時の市役所との情報共有、各種活動の拠点になるが、複数の避難場所でまんべんなく活動ができるか、情報共有ができるか。

・地震避難場所が液状化の危険度が高いところに指定されている。

・風水害避難所が橋を渡らないとたどり着けない川向こうにある。

・避難所運営を地元自主防が主体となって実施するにしても役割分担が決めづらい。

・個別の自主防災会が町内単位で一次(あるいは一時)避難場所を決めていない。

・避難経路の検討、安全確認(まち歩き)をしていない。

このように避難場所、避難所に関しては課題山積である。2時間の話の中でこれだけの不安材料が出てきた。これらの一つ一つを、住民が実体験として感じられるような訓練を企画したり、どうしたら改善できるか話し合ったりするのも、自主防災会活動ではないかと思う。

 訓練というと、避難・安否確認・情報収集伝達・消火・救出・救護・給食給水などに目が行きがちだが、一通りの訓練をこなしたら、どうしてもマンネリ化が懸念される。いつかは自分たちだけに降りかかる課題が出てくる。そのような課題は、ほかに事例はないし、指南してくれる人もいない。誰も経験したことのない難題かもしれない。自分たちで課題発見・対策検討・実施・検証(いわゆるPDCA)をやっていかなければならないときがいつか来る。町内の人たちだけ、あるいは校区の人たちだけで乗り越えることが本当の「自主防災」である。頑張っていただきたい。

 来週末には町内会長会議の結果がわかると思うので、その後の対応方法についてできるだけのことを支援していきたいと思う。ともに頑張りましょう!

知立市山町の地震に強いまちづくり勉強会-知立市ウェブサイトから

 知立市市役所のウェブサイトの耐震・災害対策のページで紹介されている取り組みです。サイトの説明によると、「建物の耐震化を地域の皆さんと進めていくために、勉強会をしている」としながら、「地元の町内会、自主防災会の主導のもと…」と矛盾した表記も。「平成20年度には上重原町で、平成21年度は西中町で、平成22年度は中山町で…」と毎年巡回で計画的にやっているようです。どう考えても市役所主導の事業と受け取れます。自主防災活動が盛り上がらないから、市役所がお膳立てしているといったら実もふたもないか。でもまぁ、やらないよりやったほうがよいし、きっかけは何であろうと対策が進めば、被害は減るだろうから、結果オーライの考え方でよいかも。

 年間スケジュールが紹介されていて、5回の勉強会とアンケート、ローラー作戦の7回のイベントをやることになっている。1回目はオリエンテーションだけのようなので、実質6回。正直言って、仰々しい割りに成果は???。無料耐震診断の対象者を集めて説明会をするだけのような気がする。個人財産をどうするかという話を町内会で何を議論するのだろう。狭隘道路解消、ブロック塀の垣根化、看板や自動販売機などの歩行者への影響があるものの対策依頼とかならわかるが、それは建物の耐震化を進めるための勉強会という主旨から外れる。

 7月上旬に実施されたアンケート調査の結果が掲載されていて、回答内容が興味深い。特に自由記述回答に本音が垣間見える。阪神・淡路大震災の被災経験者や防災に取り組んでいるらしくて回答内容がやたら専門的で詳しい人など、見ていておもしろい。関心度合いの差が極端だ。

 アンケート結果から想像するに、熱心な人とそうでない人の差が大きくて、自主防災会としてのまとまりには欠けているのではないか。一部の熱心な人たちや役員だけで活動していそうな気もする。他人が口出しする話ではないが。外野が勝手な評論しているだけだから無視してもらってかまわないが、我が西尾市でも似たようなところがあるから、「やっぱりどこも似たようなもんだ。」とほくそ笑んでしまう。「他人の振り見て我が振り直せ」の教訓と思って拝読した。

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