秋の旅行はぜひ東北へ-9月4日の中日新聞サンデー版から

 中日新聞9月4日朝刊のサンデー版は「日本の小京都 全国小京都会議」を特集していた。東日本大震災の復旧が進まず、何とかならんのかと思ってイライラ感がたまってきたこの時期に、なんとものんきな…とも思ったが、ものは考えようだ。

 小京都を名乗るところはたくさんあるが、全国小京都会議に加盟しているところは47箇所。その中には被災した東北地方の小京都もある。新聞は岩手県遠野市観光協会、宮城県大崎市観光交流課のコメントを掲載している。

 旅行好きな人、京都好きな人は、ぜひ、東北の小京都へ足を運び、その経験をブログでも何でも周りへどんどん発信していただきたい。話題に上がることで、日本中が忘れることなく意識し続けることができる。

 8月初旬に被災地復興支援活動で石巻市の支援に出かけたが、そのときに宿泊した仙台市内のビジネスホテルには、観光パンフレットがたくさんおいてあった。松島観光はすでに再開している。遊覧船に乗って沖から岸を眺め、津波が押し寄せたときのことを想像するのもよいのではないか。

 発災直後の自粛ムードから、日常の消費行動を通じた支援の模索へと変わり、そしてそれらが定着しつつあることを感じる。直後は義援金を送ったり現地支援活動に入ったりして、緊急対応的・非日常的な活動をしてきたが、正直なところ息切れがしてきたのではないだろうか。

 あらゆる業界が自分たちの得意分野でアイデアを出し、支援側も毎日の生活の中で、少しずつ継続的にできる方法へシフトし始めた気がする。旅行で現地を訪れるのは、観光地にとって最もうれしい支援、復興を感じられる支援ではないのかと思う。まだまだ復興は程遠い地域もあるが、かといって、足並みそろえて復興していくのも不可能だ。できるところからでよいのではないか。

 ボランティア活動と旅行を兼ねた企画もあちこちで見かけるようになった。旅行代理店のパンフレット棚を探すときは、ぜひ、東北優先でお願いしたい。

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