復興支援活動で訪れた石巻市鮎川浜。公民館が現地ボラセンになっており、毎日の活動の拠点として、着替え場所の提供をしていただくなどお世話になった。そのすぐとなりには石巻市役所牡鹿支所(旧牡鹿町役場)があり、市民向けの情報提供がどのようになっているか、トイレを借りるついでに覗いてみた。入り口ホールの壁に石巻市民憲章が掲げられていた。

3年前の誓い 今こそ!
————-石巻市民憲章————-
まもりたいものがある
それは 生命のいとなみ
豊かな自然
つたえたいものがある
それは 先人の知恵
郷土の誇り
たいせつにしたいものがある
それは 人の絆
感謝のこころ
わたしたちは 石巻で生きてゆく
共につくろう 輝く未来
平成20年4月1日制定
————————————–
今こそ石巻市民にこの憲章を思い出していただきたい。そう思わずにいられなかった。最後の2行は、厳しい現実に立ち向かい復興をとげるための市民の決意表明のように感じる。憲章は発災前に制定されたものであり、直接の関係はないが、そう思われて仕方がない。
くじけそうになったら、この憲章を思い出していただきたい。
2011 年 8 月 7 日( 日 )23 時 58 分 |
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カテゴリー:調査
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勤務先の被災地復興支援事業として、会社でも初めての取り組みに参加しました。
8月5日から10日までの6日間で宮城県仙台市をベースに石巻市およびその周辺地域の復興支援活動をしています。昨日の朝、愛知県を出発し、夕方に仙台市内のビジネスホテルに到着しました。活動初日の今日は、石巻市ボランティアセンターへ出向き、作業のコーディネート(指示)を受けて、鮎川浜で活動をすることになりました。
鮎川浜は、2005年に石巻市と合併した旧牡鹿町にある集落で、多くの家屋が津波に流されてしまいました。瓦礫撤去もまだまだ進んでおらず、一部には手付かずのところもあります。
仙台市内のビジネスホテルからここまで、現地でチャーターしたマイクロバス4台に分乗して移動し、現地ボランティアセンターの役割を担っている公民館で着替えをさせてもらった後、再びバスに乗って作業現場へ移動しました。実際に作業を開始したのは、昼過ぎ、昼食を食べてからでした。
実に効率の悪い作業調整ですが、宿泊地と活動地が離れていること、マイクロバス4台約60名という大所帯、初日で現地状況の把握も兼ねるなど、いろいろとしがらみがあってうまくいかないのは、目をつぶるしかないのかなと…。その分、大人数の機動力を発揮して、また、同じ会社の同志によるいチームワークのよさを発揮して、4日間の作業をパワフルに進めることで挽回できたらと思います。
本日の作業は、ホヤの養殖に使うカキの貝殻の仕分けです。養殖では、カキの貝殻を千羽鶴のように細いロープに連ねた物を用意して、これを養殖筏や延縄から海中につるし、大きく育ったら引き上げるという段取りです。
9月には種付けの準備をしたいということで、使用する貝殻の仕分けを急ぐ必要があります。間に合わないと養殖開始が1年遅れ、その分出荷も遅れていくので、漁業関係者にはあせりの色が見え始めています。
今日の作業は12:30~15:00までと少なかったので、大量に積み上げられているカキの貝殻をすべて仕分けることができず、ちょっと残念でした。明日もこの作業を続けて、かえるまでには貝殻の山を全部仕分けられたらと思います。

仕分け前のカキの貝殻の山。緑色の網袋に入っているのは、使える殻を漁師さんが袋詰めして持ち出す準備をしたもの。

ホヤの養殖に詳しくないわれわれのために海中につるすサンプルを持ってきてくれた。手前の木製パレットの上に横たわっているのが完成品。
ホヤの養殖に関する詳しい情報は、宮城県水産技術総合センターのサイトを参照下さい。
宮城県水産技術総合センター
http://www.pref.miyagi.jp/mtsc/
宮城県の伝統的漁具漁法ホヤ
http://www.pref.miyagi.jp/mtsc/kensyu/dentohoya.html
2011 年 8 月 6 日( 土 )23 時 57 分 |
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カテゴリー:災害救援
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