2011 年 09 月

実際に即した防災訓練望む-9月15日中日新聞から

 表題の記事が読者欄に掲載されました。自主防災会の訓練のあり方について考えさせられる内容でした。

 投稿者は伊勢湾台風を(おそらく東海豪雨も)経験した方で、9月4日に開催される予定だった居住地域の学区の防災訓練が中止になったことや、訓練のあり方にご不満があるようです。

 極々簡単にまとめると主旨は、
1)当日は台風12号の影響で暴風雨警報が発令されていた。リアルな訓練ができるのに何故中止にしたのか?
2)天気のよい日に机上の討議をし、頼まれた役だけをこなしていは、何の訓練にもならない。

 文面だけでは状況がわからないので、指摘されていることが正しいかどうかわからない。想像しながら考えてみた。

1)中止は正しいと思う。
 訓練ではなく本番対応をすべきだと思う。風雨に対する備え、浸水や停電をしたときの備え、避難の準備、対策本部の立ち上げや対応のための体制整備…、風雨が強くなる直前にやるべきことはたくさんある。
 文面からは開催予定だった訓練の内容がわからないが、風雨の強い状況ではできない内容だったということはないか?まさか、台風が来て臨戦態勢を整えなければならないときに、地震の訓練をやっているわけにも行かないだろうし。2)の状況から、普段の訓練はまともにできていない様子が伺える。このような状況で、実戦環境での訓練などできるわけがない。

2)訓練は、簡単なことから積み上げる必要がある。
 机上の討議だけではだめだという考え方は賛同できる。しかし、学区の皆さん全員が意識を変えることからはじめなければ。お役が回ってきたから…、お付き合いで…、年中行事の一つと割り切って…、などと考えているうちは、レベルアップもリアルな想定・環境での訓練も無理。少しずつレベルアップをしていくしかない。住民の意識やスキルはまちまちだから、学区の平均レベルを考えて全体的に底上げしていくような取り組みが必要。たかだか数年で変わるものではない。

 偉そうにコメントしていても、我が地元も似たり寄ったり。他人の振り見て我が振り直せ。10月は応急手当講習会(5回シリーズ)だ。

石巻市谷川漁港沖でホヤ養殖いかだ設置開始

 宮城県石巻市の牡鹿半島にある谷川漁港沖でホヤの養殖いかだを設置する作業が始まったようです。9月15日の読売新聞に掲載されていました。

 8月6日の記事「被災地復興支援業務出張1」で紹介したように勤務先の被災地支援業務として谷川漁協のホヤ養殖漁具の準備支援をしました。8月に現地を訪れたときは、9月に養殖を開始したいから急いで準備しないと…とおっしゃっていて、作業に追われている状況でした。果たしてどれだけ役に立てたか、養殖開始に間に合ったのか、ずっと気にかかっていましたが、どうやら、いかだの数が少ないながらも設置作業が開始したようで、ホッとしました。

 次は、出荷開始のニュースを待ちたいと思います。現地を訪問する機会ができたら、鮫浦湾にたくさんのいかだが浮かんでいる様子を見てきたいと思います。11月に仙台市を訪問する予定があるので、足を伸ばしてみるのもよいかもしれません。

西尾市の自主防災会の皆さん!普通救命講習を受講しましょう。

 自動車業界の連番休業が9月までで終了して、10月から通常休業に戻るため、西尾市内の自主防災会の訓練も活発になってくるようです。西尾市応急手当普及ボランティアの会にも、指導の依頼がたくさん来るようになりました。たくさんのお問い合わせありがとうございます。

 多くの自主防災会が応急手当訓練(三角巾、担架搬送、心肺蘇生法)を実施されるのは応急手当指導員として、大変うれしく思います。しかしながら、講習時間や機材の割り当てが十分でない訓練カリキュラムも見受けられ、残念な思いをすることもあります。

 西尾市の自主防災会が訓練でよくやる方法は、参加者をいくつかのグループに分け、いくつか用意した訓練メニューを順に交代しながら実施していくスタイルです。午前中2~3時間のうちに数種類の訓練項目をこなすとなると、1つあたり20分~40分となることが多いようです。心肺蘇生法はどんなに短縮しても、手順の説明とグループメンバー全員が実技をやるには、30~40分は欲しいです。

 せっかく貴重な時間を使って訓練をするのですから、一部の参加者だけが実技訓練をして、ほかの方は見てるだけとならないよう、全員が少しずつでも体を動かして体験できるように、機材や時間の配分を考慮していただきたいと思います。特に心肺蘇生法は十分な時間をとって、しっかりとやって欲しいです。訓練用の人形を使って練習する機会はそんなにたくさんはないですから。

 それでも、全体進行の都合で思うように訓練をできないことが多くあります。参加者も消化不良で、もっとやりたいという気持ちがありありな人もいます。逆に見てるだけの人は、つまらないから来年からは欠席しようという人も。

 というわけで、心肺蘇生法は、短時間の自主防災会の訓練の中で、ちょっとかじるだけでは、身につきません。普通救命講習で3時間みっちり練習しましょう。10月23日に西尾消防署で開催されます。ぜひお申し込み下さい。詳細は「広報にしお9月16日号」をご確認下さい。

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